岐阜市南部ふるさと探検隊…10年前の思い出

 昨日、ロッカーの中を整理していたら10年前のアルバムが出てきた。そのアルバムにまつわる出来事について少し昔を思い出しブログに書くことにした。
 現在は解体されてしまった「岐阜南青少年会館」を拠点とし、1995年6月に地域教育力の活性化と異年齢集団の体験的学習の機会(本来の子ども会の姿)を提供することを目的としたサークル活動、「岐阜市南部ふるさと探検隊」を発足させた。

 当時、私は小学校区(当時の呼称)の子ども会で育成会長の在任中であった。活動を通して知らされたことは地域教育力の衰退、地域の中での異年齢集団活動の崩壊、そのことによる「協調性」や「思いやり」などという人間関係の能力が育っていないなど、その問題の大きさと、根の深さにどのように取り組んだら良いのか分からず途方に暮れていた。     
 一方、教育行政機関の青少年教育課も、地域社会の教育力低下を問題視していた。
 その年の5月上旬、市子連の用事で青少年教育課を訪れた時のことだった。
「県の[のびのび岐阜っ子 モデルサークル]の指定を受けてみないか?課としては活動を円滑に、質の高いものとなるようコーディネーターとして関わっていく用意がある」と誘われた。
 このことは問題多き子ども会育成会のにどう向かって活動したらよいのかを悩んでいた私にとっては渡りに船であり、早速新組織の発足準備にとりかかった。
 スタート時のスタッフは、岐阜市子ども会育成連合会で知り合った地域教育に価値観を同じくする仲間数名、そこに郷土史研究家の松尾一先生がアドバイザー、市教育委員会青少年教育課の指導主事の先生がコーディネータとして加わっていただいた。

サークルの目的
・私たち、ふるさと探検隊は、活動を通して子ども達の創造性と協調性を育みます。
・私たち、ふるさと探検隊は、単位子ども会の活性化の一助となる活動をします。
活動内容
・毎回完結型とし、不連続の連続を基本形とする
・地域の文化をテーマとする(テーマは毎回変える)
・参加者はそのつど登録する(続けて参加しても良いし、都合がつき、関心のあるテーマのときだけでも良い)
・参加者は何らかの役割を受け持つ(基本的には立候補制)
上記を基本的理念とし、活動を開始した。
【第1回(1995年7月29日開催)の募集パンフと、活動の様子】


第2回は、夏休みということでちょっと気張りすぎ大掛かりなイベントにしてしまったことを反省した。(こんな大掛かりなものは目的の「単位子ども会の活性化」のために持ち帰れない)

 しかし、同時に良い結果を二つ得ることが出来た。
一つには、「人の役に立ちたい」人とのコラボレーションはとっても大きな成果を上げるということを体験を通して学べたこと。この企画は南青少年会館所属のカヌーサークル「フットワークス」とシニアリーダー、ハイジュニアリーダー、ジュニアリーダー、の献身的な協力により成功裏に終れた事を今でも感謝している。
二つに、この行事のおかげで地域ではしっかり有名になり、会としての発言権を地域で得ることが出来たということだった。
【第2回の募集パンフと、活動の様子】


 以後、モデル指定期間が終了しても活動を続け、第36回卒業式で4年半の活動に終止符を打った。
 現在は、企業活動の外にも「人のお役に立つ」活動をし、情熱を燃やしたいと考えている。