遮熱塗装で快適環境

物体が熱くなる仕組みの一つに、赤外線の吸収がある。
ならば赤外線を反射させる顔料を塗料に使用すれば
遮熱ができるという発想から出来上がった塗料が
遮熱塗料である。
光熱費の削減に貢献できるだけでなく、大都市ではヒートアイランド現象の
緩和にも貢献できそうである。

知り合い(自動車部品製造会社の総務担当)から
「工場の屋根に、遮熱塗装を施工してもらえないか」
との依頼を頂いたのは、2000年6月のことであった。

塗料メーカー各社の発表データはいずれもチャンピョンデータであり
試験状況もまちまちだから、どれが一番良いのか選択に困った。
が、弊社は施工会社であるので、どの塗料メーカのどの遮熱塗料が
どんな性能かを知った上で選択できる立場にある。

試験は2種類行った。
1つには、製品研にサンプルを持ち込みサーもグラフによる試験

2つには、屋外で棒温度計を使用しての試験であった。

詳細なデータはBlogでは公表できないが
どのメーカーの遮熱塗料でもそれなりの性能は確認できた。
結果は
無塗装(ボンデライト鋼板)との温度差 約30℃
塗装(白色)との温度差 約20℃
であった。

機能を付加した材料をコーディネートする力を身に付けたいものである。