注意する。詫びる。

用事で名古屋へ行き岐阜に帰ってくるJRの車中での事です。
私は横に2人、あい向き合いの4人の座席に座っていました。
私の隣は65歳位の男性、向かいは60歳位の女性と少女でした。

心地よい揺らぎに、うとうとしていましたが、
隣の男性の「済みません…」の声で目が覚めました。
そして障害者手帳のようなものを向かいの女性に見せらました。
(ペースメーカーを使っておられる方かも)
向かいの女性は携帯でメールをしていたようです。
が、すぐさまメールを止め
「済みません、本当に申し訳ありませんでした」
と心から詫びておられました。

隣の男性の注意する勇気と、
向かいの女性の、過ちと気付いたらすぐさま改める勇気に、
とても感動し、暖かい気持ちになりました。

「人が他人に注意する」こんな場面に出会って、ふとこんな事を
思い出しました。
親や大人が子どもに注意をする時、
「そんなことしてたら、怒られるよ」
と言う言葉を最近良く耳にします。
そんな時
「それって怒る人がいなかったらやってイイっていうこと?
 違うでしょ!
 その行為そのものがよくないんでしょ!」
間違いをしている子どもにその事を気付かせ、
同時に迷惑を掛けている人に対して「申し訳ない」、の心はカケラも
感じられません。
そこにあるのはただ「自分が他人から悪く思われたくない」
の自己中な心のみです。
正しくは、
「怒られる」じゃなくて「叱られる」でしょ!
そんなふうに思ってしまいます。

他人の過ちに気付いたらそれを伝える勇気
それを受け取ったら、詫びて改める勇気
そこには相手に、
「間違いを正して欲しい」
という思いやりの心が存在していると思います。
「勇気」、「思いやり」
忘れないよう、大きく、強くしていきたいです。