遮熱塗料の性能と試験結果

物体が熱くなる仕組みの一つに、赤外線の吸収があります。
ならば赤外線を反射させる顔料を塗料に混ぜれば遮熱ができる、
という発想から出来上がった塗料が、遮熱塗料です。
光熱費の削減に貢献できるだけでなく、大都市ではヒートアイランド
現象の緩和にも貢献できそうです。
遮熱塗料を製造しているメーカーはたくさんありますが、
公表しているデータは何れもチャンピョンデータなので、
実際のところを自分の目で確認したいと思い、
2種類の試験を行うことにしました。
1つには、岐阜県製品技術研究所にサンプルを持ち込み
サーモグラフによる試験(↓図)

2つには、屋外で棒温度計を使用しての試験を行いました。(↓図)

詳細データの公表はネット上では差し控えますが、どのメーカーの遮熱塗料
でもそれなりの性能は確認できました。
結果は 無塗装(ボンデライト鋼板)との温度差
約30℃
塗装(白色)との温度差
約20℃
でした。地球温暖化防止にも、一役貢献できそうです。