塗装業から、温度管理業に進化中

私が塗装業に就いたのは44年前のことです。当時塗装の目的は、素地を保護し建物の寿命を伸ばすことが唯一に近いものでした。
ところが20年前頃から、エコで快適な住環境に貢献できる遮熱塗料が登場し、住宅や工場などの屋根に度々使用されるようになりました。

遮熱塗料は快晴時気温が30℃以上のであれば屋根表面温度は約18℃低く抑えられる性能を持っています。そしてその効果が室内に顕著に表れるのは工場に多く見られる「屋根の裏側=室内の天井」の場合です。

住宅の場合は屋根の裏側に小屋裏があり、またそこには断熱材があります。そして生活空間である部屋はその下(内側)となっているので効果は無いわけではありませんが僅かになってしまいがちです。
実際には住宅の場合、室温を上げている原因の多くは窓からの日射の侵入です。遮熱塗装と併せて窓ガラスには遮熱フィルムを貼り、そしてできれば屋根裏空間の換気を行えば、室内温度の上昇はかなり抑えることができます。

杉山塗装店では快適な住環境の実現には先ず温度を管理することが重要と考え、自社でサンプル施工を行い、サーモグラフィ・温度記録用データロガー・体感温度計などの計測機器を用いて塗装と関連工事の最適な組み合わせを研究しご提案しています。