水系塗料と、溶剤系塗料の相違点(2)

先日塗装工事が完成したI様宅に、完成写真を撮りに行きました。

ご家族に幼いお子様とお年寄り(チョッと失礼かも)がいらっしゃるので、外壁の塗料は水系(水性)フッソ塗料を選択しました。
しかし雨戸や水切りは鉄製なので溶剤系(油性)フッソ塗料としました。
I様邸 完成写真

撮影しているとちょうど若奥様が出ていらっしゃったので
「幼いお子様がいらっしゃるので水系の塗料を選択したのですが、臭いの方は如何でしたか?」
とお尋ねすると、
「壁の時は全然臭わなかったわ。でも雨戸なんかを塗る時だと思うけど、その時はおじいちゃんが休みで家に居たんだけど『臭いから出かけてくる』と言ってたし、私も確かに臭いましたよ」
と、おっしゃいました。

前回の投稿で溶剤系塗料の使用について

●一度室内に入り込んだ溶剤臭は中々消える事無く、会社なら建物の中で仕事される社員さんは、強い臭気に晒されることになり、その結果事務効率、作業効率が低下してしまう。
●個人住宅なら家族の皆さんがその溶剤臭による悪影響の犠牲となってしまう。
以上のような、あまり良くない結果を引き起こしてしまいます。

と書きましたが、止むを得ず溶剤系(油性)塗料を使用する場合は、その作業の前日や当日の取り掛かりに、臭う塗料を使っての作業になる旨をお伝えし、併せてご都合をお聞きする事が大切と考え
「『今日の作業に使うペンキはチョッと臭うのですが宜しいでしょうか?』とお声賭けすれば良かったですかねぇ」
と申し上げたところ、
「そうねぇ、そうしてもらえるとより良かったかもねぇ」
とお答えいただきました。

やはり溶剤系(油性)塗料の使用に際しては、お客様への細心の注意と配慮がとても大切だと、再認識しました。