「何のために学習するのか?」
そんなことは分かりきったこと、
ズバリ「自分も他人も豊かになること」
と今まで思ってたし、言ってもいた。
しかもそれは信念めいたものとして、自分の中に
位置づいているとも思っていた。
今日、4年半勤めていた社員が突然「会社をやめさせて欲しい」
と申し出てきた。
理由は「家族の事情でもっと稼がなければならないから」
であった。ハッキリ言うと「所得が足りない」である。
この社員は、身体に障害があり持病もある。
そのために作業効率は他の社員と比較して明らかに低い。
人にはその人なりの成長のペースというものがある。
だが、環境と教育・指導で幾分かそのペースを
速めることはできるとも言われている。
今日まで指導者として必要な学習に取り組みそして、
幹部社員とともにできる限りを彼にはしてきたと思ってはいる。
しかし彼が今、必要としているものに、会社として応えられないことは
事実であり、それが現実である。
「優秀な指導者ならこんな状態は回避できたのではないのか」
と指導力が足らないことに責任も感じている。
「今回の出来事を後悔とせず、しっかり反省し
みんなが心地よくなるため、今取り組んでいる【学習】を極める」
と肝に命じた。