雨漏りの補修工事をしました。

新築後12年程経過した3階建の建物のオーナー様より、
「雨漏りで困っているから相談に乗ってほしい」
とのご依頼をいただきました。
建築した業者は既に倒産しており、何処の誰に相談したらよいのか迷っておられ様子でした。

雨漏りを確認できる内部の場所は、階段室の東側のハメごろし窓の上枠のあたりで、台風の
時のように東から叩きつけるような横殴りの雨の時に漏れてくるとの事でした。

双眼鏡で状況を確認、原因推定、そして見積(仕様)書作成の手順を踏みオーナー様にお届
けしたところ「やってください」とのご返事を頂いたので、昨日雨漏り補修工事を行いました。

外壁の部材はALC、仕上げはアクリルスキン(色砂等を透明のアクリルエマルジョンで固める
石目調の塗装)、塗膜は手で触るだけで色砂が落ちてくるという状況でアクリル樹脂の劣化は
かなり進んでおり、全体を塗り替えしても、決して早すぎるということはない段階でした。

雨漏り補修工事前
雨漏り補修工事前

高所作業車に乗り、雨漏り原因箇所の特定のため3階に上がってみると下からは双眼鏡でも
はっきりと確認できなかった(ひび割れが受け口のようになっていたため)かなり大きなクラック
を確認、以下の工程で雨漏り補修工事に取り掛かりました。
1.クラック周りの掃除(ホコリ、塗膜表層の劣化物除去)
2.コーキングプライマー塗付(コーキングの密着を良くするための塗料)
3.変成シリコーンコーキング ノンブリードタイプ(汚れ防止タイプ)を充填
4.補修塗装(周囲にあわせて塗料調色、補修塗装)
5.浸透性吸水防止材塗付(たっぷり塗付する)
ここ迄工事を進めて乾燥時間を設けました。

これ以降がとても大切なことです。
工事の目的(雨漏りを止める事)が達成されているかどうかの確認作業
6.漏水試験(ホース水道水低圧放水)
7.内部確認(止水工事前の雨漏り部分)
以上全工程を終え、雨漏り補修工事が完了しました。

完成写真です。
完成写真です。

オーナー様に、ご依頼工事の完了を報告をさせていただところ、
「雨漏りで浮いてしまった内装を直すことを考えている。その時は又、相談に乗ってください」
と仰ってくださり、とてもありがたかったです。